本日は東近江市茗荷村で開催された滋賀県ファミリーホーム連絡会の会合におじゃまさせていただきました。

ファミリーホームは児童福祉法改正に伴い、里親制度の延長としてはじまったシステム。国は1000件作りたいとしていますが、24年4月段階では全国で164件。県内には8の施設が活動されています。ひとつひとつの事例報告をうかがっていると、親や本人の障がい、精神疾患、貧困、DV、虐待など様々な問題がからんでおり、対応の難しさがうかがえます。そんな中で、関わった子のために懸命に力を尽くされる里親さんの取組みには頭がさがるばかりです。「貧困、虐待の連鎖を断ち切らないと、この問題の解決にはつながらない」という言葉も。年齢が高くなって保護されると学力がついていかない場合も多く、早期の保護と教育の重要性、そして18歳過ぎての自立のための仕事と住居の必要性も感じました。教育委員会との連携もまだまだ不足しており、先日三条市で学んで来た、教育委員会と児童福祉を一本化するということも、有効であると思いました。

今回同行させていただいたのは、養護施設の子どもたちの18歳以降の自立のために、仕事と住居を個人で作りたいというアツい思いを持っておられる方。NPOをたちあげ、場所を借りて、運営資金を事業でまかないながら、子どもたちの自立支援をしていくという計画を一緒運命練っておられます。里親さんたちからは、「行政の対応を待っていても進まないことも多いので、民間でできることはどんどんやっていって、その実績を元に制度作りを訴えて行くしかない」いう話もあり、引き続き個人としてもできることを探って行きたいと考えます。