4/26(土)、JDDネット(発達障がい児の親の会ネットワーク)滋賀主催のシンポジウム「発達障がいを抱えた若者の就労に向けた取組み〜中・高・大学での支援について」に、来賓として招かれて出席してきました。

まずは、国立特別支援教育総合研究所の藤井茂樹先生より、現状と課題についての報告と、環境の重要性の話がありました。(相変わらずの的を得たマシンガントークに圧倒されました)
その後、総合教育センターの久郷先生より小・中・高校での取組みが、京都女子大学の下村教授より大学での支援について、さわらび作業所の大槻所長より就労での実例などが、それぞれの立場から報告されました。

幼児から小・中・高・大学・就職と、どう支援がつながっていけるか。そのためには、地域の力、キーパーソンの存在が重要であること。だが、保護者同士のつながりも難しくなっている地域もある。ネットワーク作りがより重要となるであろうこと。

法整備もかなり進みつつあり、発達障がいが障がいの中に入るという法律が認められたこと、就労までカバーした総合福祉法が部会検討されていること。

多くの学びがありました。
発達障がいは、びぃめ〜るとして10年前から取り組んでいるテーマです。小児科の先生に執筆いただいているコラム「発達障がいってなに?」は43回を数える人気コラムとなっています。

10年前、はじめてこのテーマでフォーラムを開いた時は、一番の課題は「義務教育からはなれる高校進学」でした。お母さんたちの切実な訴えや、制約の多い現場を必死で変えようと動く先生方の話は今も覚えています。

それが、なんと今年センター試験ではじめて発達障がいの子ども用に130%の時間延長と別室受験という特別枠が認められ、全国で99人が実際に受験したのだそう。

保護者や現場の声が、政治や行政を動かし、社会を変えたという事実に、深い感銘を受けました。10年の道のりは、決して平坦ではなかったでしょう。お母さんたちや先生方に頭の下がる思いです。

一歩、一歩。

思いと理念と覚悟を持って、私も進んでいきたいと決意をあらたにしました。